SALTスタッフブログ

淀川キビレ速報’16♪ vol.443.8 カッティングベイト3とキビレの物語

このワームに出会ってから6,7年位経ちます。

見た目は至って普通のミミズ系。

「このストレートワームはバス用ですか?」とルアーを知ってる人に言われそうなシルエット。

最初見た時正直「何に使うんだこのワーム?」と思った事は内緒。

釣れる秘密はリブにあり

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OZタックル「カッティングベイト3

V字にカットされた特徴的なリブが深く彫ってあり、触ってみると普通のワームよりも硬い素材を使ってるのが良く分かります。

見た目は普通のストレートでも、実はこのリブの形状に秘密が隠されてるんですね。

この形状からくる動きをしっかりと伝える為にハードなマテリアルを使ってます。

この2つが組み合わさる事によって非常に強い波動が水中に広がり、魚を広範囲から呼び寄せる事が可能となります。

本来はジグヘッドでのタダ巻きでシーバスを釣るのにかなり実績が高かったのですが、これをキビレに使ってみると効果絶大でした。


フォールでハイアピール

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この釣りを始めた当時多用してたのはクロー系のワームのズル引き。

エビやカニをメインに捕食するので、シルエット的に爪や触手みたいなパーツが有るほど有利に感じてました。

ただ数を釣って行く過程で思ったのが、食わせる間を作る「リフト&フォール」での誘って止める釣り。

バイトのタイミングが作れる事で、ショートバイトが減りより確実にフッキング出来る事が分かりました。

そこで思ったのが「カッティングベイト3」を使った「リフト&フォール」での誘いの釣り。

リブ効果の強波動のお陰でフォールで効果的に誘えるんじゃないか?

その成果は思った以上で、その年から「カッティングベイト3」がメインのワームに変わる事になりました。

ジグヘッドからテキサスへ

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クローワームと同じ頃、当時のメインリグは「フットボールジグヘッド」

今でこそ「岩がゴロゴロしてるのになぜジグヘッド?」と思ってしまいますが、当時は専用アイテムが少なかったんです。

針が剥き出しのジグヘッドはフッキングが良いのは勿論。その逆で根掛りも多いんです。

チヌの好きなポイントは障害物周りや底の荒いポイントが多く非常に根掛ります。

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そこで当たり前の様に「テキサスリグ」に変わります。(写真は現在のビフテキ)

転機はバスフィッシングで起こった「ベイトフィネス」の流行のタイミング。

今までスピニングで使ってた軽量ルアーをタックルの進化でベイトで扱えるようになりました。

各メーカーから太軸の小型オフセットフックがリリースされたんですね。

チヌのフックで一番困ってた、「ワームは小さいのに太軸の小さなフックが無い」という事が解消されるある意味歴史的瞬間です。

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ここから一気にジグヘッドの用途が減ってしまいました。

重めのジグヘッドを使うと振り子の要領でフックが外れやすいと言う所もテキサスになると解消されましたね。

キビレカラーの製作

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現在でこそキビレカラーのある「カッティングベイト3」ですが元々シーバス用のワーム。

唯一の不満がカラーのラインナップでした。

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そこで手をつけたのが「チヌ・キビレSPカラー」の製作。

当時から毎日の様にフィールドに通う事で、思い描いたカラーと魚との答え合わせの日々が続きました。

思った様にカラーが出来ても、思った以上に釣れない。

逆に思った以上に釣れた時の感動は計り知れない喜びでした。

そこで出来上がったカラーも、数年経った今ではとても人気なカラーとなってくれました。

毎年の様にサンプルを作りますが、なかなか結果として出る物も少ないのが現状な中でほんとに安定して使えるカラーです。

見えない魚と広大な水中で勝負するからこそ信じて投げ続けられる実績が全て。

その時だけじゃなく、その場所だけじゃなく、いつでもどこでも釣れるから使い続けられるんですね。

ほんとに見た目の10倍以上に使ってみるとインパクトのあるワームなのでぜひ試してみて下さい。

ナカムラ

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