

こんにちは。ナカムラです。
今回は、Justaceのロッドで一番人気のショアワインダーシリーズ
冬のオフシーズンになるとあまり使わない方も多いと思いますので、メンテナンスのやり方をご紹介します。
ショアワインダー812KM TZを実際に綺麗にしていきましょう。
用意する物
状態を確認する

まずは状態を確認します。
塩水の付着や置いた時に出来た小さな傷が目立ちます。
普段はウェットティッシュで拭くだけでOKですが今回はオフシーズンなのでしっかりと綺麗にします。
EVAグリップの補修

とりあえず汚れをウェットティッシュで拭いて表面の汚れを落とします。
この時に傷ついている場所を確認します。
マスキング作業

リールシートやブランクに傷が付かないように予めマスキングテープを巻いておきます。
めんどくさいから「大丈夫だろう」と思ってやると、後で傷つけてショックな状態になる事もあるので、下準備はしっかりとしましょうね。
布ヤスリで削る

布ヤスリで磨いていきます。(#400前後がお勧め)
表面のテカリを消すくらいならそんなに力を入れずに縦のラインを一周していきます。
穴が気になるようであれば磨きこんで下さい。(磨きすぎると当然削れてしまい細くなるので自己責任でお願いします)
磨き終わったらウェットティッシュで表面のカスを取り除きます。
軽く火で炙る

EVAの表面をライターで軽く炙ります。
近すぎるとEVAが焼けてしまうので、5cm以上離して回しながら均等に炙ります。
EVAは炙る事で、表面が膨張するので新品の様な感じに戻ります。
EVA復活

最初とは比べ物にならない位綺麗になりましたね。
次はリアのコルクグリップを補修します。
コルクグリップの補修

まずはコルクグリップの汚れをうすめ液で拭いて取り除きます。
ティッシュに軽くうすめ液を含ませて、黒くなってる所を重点的に擦ります。

これだけで綺麗になりますが、釣行後水で流した際に元々埋めてたパテが取れてしまうので補修を行いましょう。

コルクパテはペースト状で見た目はパンに付けるアレみたい。
もし購入時に硬くなってましたら少量の水で柔らかくして下さい。
コルクパテを塗り込む

水溶性なので指で塗って行くのが綺麗に仕上げるコツ。
パテは、水で洗えば簡単に取れます。

穴の付近を重点的に塗りこんでいきます。
周りにも小さな窪みがありますので、徐々に全体的に広げていきましょう。

エンドグリップとの間にあるリングが汚れない様にマスキングを忘れずにして下さいね。
エンドグリップが結構穴だらけだったので多めに塗ってみました。
塗り終わったらしばらく乾燥させて下さい。(ドライヤーを使って貰っても大丈夫です)
布ヤスリで軽く削ります

パテが乾燥したら、軽くヤスリを当てていきます。
パテを馴染ませながら表面の要らない所を落として行くイメージです。
ウェットティッシュで表面を綺麗に仕上げます

最後はウェットティッシュで拭いて貰うと作業完了。
めちゃくちゃ綺麗になります。
ほぼ新品の状態に

見た目では分からない位新品同様の仕上がりになります。
これはショアワインダーに限らず、コルクグリップなら絶対にやった方がお勧め。
使う程にパテの色も馴染みます

この状態では若干違和感が出る人もいると思いますが、何度か使用して馴染んでくると、パテの色も変化しますので気にならなくなると思います。
ブランク・ガイドの汚れ落とし

ウェットティッシュでブランクとガイドを一気に綺麗にしていきます。
ブランクを拭く際は傷が無いかチェックして下さい。

ガイドのリングの中とフレームの傷もチェックしながら拭いていきます。
万が一ガイドリングの欠けやフレームに大きな傷があれば、使用時にラインを痛める可能性がありますので要注意です。

小さなガイドの場合見にくいので、カッターナイフの背中をリングに当てて一周させると傷のチェックがしやすいのでお勧めです。
使わない時は綺麗にして保管しましょう

保管の際はしっかりと乾燥させてから袋に入れておいて下さい。
くれぐれも高温になる車内に置きっ放しにはしない様に要注意です。
作業自体はとても簡単ですので誰でも短時間で出来ます。
きっちりとしたメンテナンスを知る事でもっと愛着を持って使って頂けると思いますので、ぜひオフシーズンに1度は綺麗にしましょう。
この作業はいずれ動画でご紹介したいと思います。
ナカムラ